みなさん洗濯には何を使っていますか?
洗濯用洗剤や、柔軟剤でしょうか?
うちではマグネシウムを使っています。
マグネシウムでの洗濯もだいぶ有名になりましたが、まだまだ知らないという方も多いので、今回マグネシウムでの洗濯についてまとめてみました。
※注意
マグネシウム洗たくの人気商品『洗たくマグちゃん』について、『根拠なし』として、消費者庁より再発防止命令が下りました。マグネシウム洗たくを始めようと考えている方は、こちらの記事も参考に使用を検討してください。(2021.5.2追記)
【悲報】『洗たくマグちゃん』根拠なし!?|マグネシウム洗たくは大丈夫?
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目次
マグネシウムで洗濯するメリット
- 人の肌にやさしい
- 環境にやさしい
- 洗濯槽の汚れも徐々にキレイになる
- お風呂やお掃除にも使用できる
- 柔軟剤もいらない
これら多くのメリットがありますが、一番のメリットは「人の肌にやさしい」ことでしょう。
洗濯洗剤や、柔軟剤は子どもの皮ふ炎やアレルギーの原因となることがあるそうです。
しかし、そういった心配がなくなり、家族が安心して洗濯ものを着ることができることは、とても大切なことだと思います。
どうしてマグネシウムで洗濯できるの?
では、マグネシウムでどうやって汚れを落としているのかを調べてみました。
水がアルカリ性になる
マグネシウムと水が反応することと水酸化マグネシウムと水素ガスが発生します。
2 H2O(水) + Mg(マグネシウム)→ Mg(OH)2 (水酸化マグネシウム)+ H2(水素)
結果的に、水中のH+(水素イオン)が減少して、水はアルカリ性に傾きます。
とりあえず、水がアルカリ性になる!これだけ覚えておいてください。
酸性 | H+(水素イオン)> OH-(水酸化物イオン) |
アルカリ性 | OH-(水酸化物イオン) > H+(水素イオン) |
(参考元1:高純度科学研究所ブログ)
(参考元2:ターナープロセスの理科ノート)
油汚れが石鹸にかわる
アルカリは油汚れを中和し、洗い流しやすくします。
さらに、油汚れの成分の脂肪酸と反応して石鹸(界面活性剤)にかわることで、油汚れを落としやすくしてくれるのです。
タンパク質をもろくしてタンパク質汚れを落とす
タンパク質汚れには皮脂、血液、ミルク(母乳)などがあります。
タンパク質はアミノ酸が結合した物質であり、アルカリはアミノ酸の結合を緩めたり構造を変化させ、タンパク質汚れを落としやすくします。
ただし、アルカリは同時にタンパク質を変性させて固めてしまうことがあるため、酷い汚れの場合は中性洗剤などで前洗いすることをオススメします。(加熱によりタンパク質が固まるので水で前洗いしましょう。)
(参考元:石鹸百貨)
臭い菌をやっつけて嫌な臭いを防ぐ
洗濯しても臭いと感じる衣類には、臭い菌が残っていることがあります。
十分に汚れが落ちていなかったり、洗濯槽の汚れが衣類に移ったり、生乾きなどで臭い菌が繁殖してしまうことが原因となります。
しかし、マグネシウムの洗濯ではpHが9.5前後のアルカリ水になるため、細菌などの微生物をやっつけたり抑制して、臭いの発生を防いでくれます。
また、先にも紹介したとおり、マグネシウムは洗濯槽も同時にキレイにして臭い菌をやっつけてくれるので、臭い移りの心配もなくなります。
① カビ 酸性生育限界値は約2.0、アルカリ生育限界値は8.5、最適は5.0~6.5
② 酵母 酸性生育限界値は約3.0、アルカリ生育限界値は8.5、最適は4~5
③ 一般細菌 酸性生育限界値は5.0~5.5、アルカリ生育限界値は8~9、最適は6~7
④ 大腸菌 酸性生育限界値は4.5、アルカリ生育限界値は9、最適は7.0~7.5
⑤ 乳酸桿菌 酸性生育限界値は4.0、アルカリ生育限界値は8、最適は6~7
カビはpH2.0~8.5の広い範囲で生育し、細菌は大部分が中性付近のpHで最も生育し、腐敗菌は、pH5.5以下では生育が殆んど抑制されます。
また、乳酸菌のように、自己生成した酸によるpH低下のために生育が停止し死滅する微生物もあります。
(引用元:株式会社 東邦微生物病研究所)
マグネシウムで洗濯する方法の紹介
では、実際に我が家で実際に行っている方法をご紹介します。
7.5リットルの洗濯槽に200gのマグネシウムを洗濯ネットに入れて自動洗浄ボタンをポチっ!
終了です。(※マグネシウムの量は洗浄具合や製品の種類などで調整してください。)
まぁ簡単!
ただし、使い始めは洗濯槽の汚れまで一緒に浮き出すので、空洗いをするか、少量の洗剤を使用した方が安心です。
2回目以降はマグネシウムだけでも結構ですし、不安でしたら少量の洗剤と一緒に使用してみてください。
マグネシウムのお手入れ
マグネシウム製品には300回とか500回使用できる!1年間は使用できるということが書かれていますが、実際には効果が薄れてきます。
マグネシウムの表面に被膜が形成され、アルカリ化が阻害されることが原因です。
そのため、定期的にお手入れで被膜を取り除く必要があります。
※筆者はこの反応を正しく理解できなかったため、反応式は伏せておきます。(文系はつらい)
我が家のお手入れ方法は、洗面器にクエン酸を大さじ1杯入れて、2、3分手でごろごろ洗っています。
お手入れ後にマグネシウムは小さくなってしまうので、少なくなったマグネシウムを追加して使用しましょう。
マグネシウムで洗濯してみた結果!
消臭の能力は抜群であることが実感できました。
家には靴下嫌いの子どもがおり、その子が履く猛烈な臭いを発する靴を洗濯して臭いがとれたことには驚きました(笑)
皮脂などの日常生活での汚れ除去にはまったく問題なし!
こどもの食事でついた汚れも十分キレイにすることができました。
マグネシウムで洗濯して残念だったこと
血液は落ちなかった
タンパク質汚れである血液については、残念ながら落とすことができませんでした。
洗濯前に水と中性洗剤で前洗いすることをオススメします。
柔軟剤ほどふわふわにならない
柔軟剤を入れた時と比較して、ふわふわ感は落ちました。
といっても、ぺったんこに潰れてしまったわけではなく、個人的には気にならないレベルです。
ふわふわ感を求める場合は、柔軟剤と併用すると良いでしょう。
結論:マグネシウムで洗濯はありか?
汚れもしっかり落ちていて、もう洗濯用洗剤は必要ない!と思っております。
自信をもってオススメしますので、 皆さんにぜひ試してみてください。