今回は、こんな疑問にお答えしようと思います。
本記事でわかること
- WordでWordPressへ記事を投稿する2つの方法
- Wordで記事を投稿するメリット・デメリット
こんな人にオススメ
- WordPressで直接記事を書いている人
- WordPressの記事を外注したい人
- WordPressの記事を仲間と協力して書きたい人
本記事の信頼性
当ブログは今回紹介する方法で記事を投稿しています
目次
Wordで書いた記事を投稿する方法
WordでWordPressへ記事を投稿する方法は2種類あります。
- Wordで書いた記事をコピペする
- Wordから直接記事を投稿(または下書きとして投稿)する
1つはWordで書いた記事をコピペして、WordPressへ貼り付けて投稿する方法です。
2つ目は、Wordの『ブログの投稿』テンプレートを使用して、Wordから直接WordPressへ記事を投稿(または下書きとして投稿)する方法となります。
では、それぞれの投稿方法と、メリット・デメリットを順に解説していきます。
Wordで書いた記事をコピペする方法
Wordで書いた記事をコピペする手順は以下の通り。
- Wordを使って記事を書く
- Wordで書いた記事をすべて選択してコピーする(ショートカットキー:Ctrl+A、Ctrl+C )
- WordPressの記事投稿欄へコピーした内容を貼り付ける(ショートカットキー:Ctrl+V)
※記事の貼付けはビジュアルモードで行うこと。(ブロックエディタは最初の段落ブロックにコピペする)
ということで、例えばこのように適当にWordで記事を書いて、全選択してコピー(Ctrl+A、Ctrl+C )してみます。
コピーした内容をWordPressのエディタに貼り付けて、プレビューをみるとこんな感じに記事が出来上がります。
以上、簡単ですね。
これだけでWordの便利機能を利用することができます。
たったこれだけで、間違いなく効率が上がります!
続いては、この方法のメリット(恩恵)とデメリットについては解説していきます。
Wordで書いた記事をコピペするメリット
私はWord2013を利用しています。
- オフライン環境で記事を書ける
- 見出しを作れる
- ナビゲーションで文章構成を確認できる
- 表を作れる
- 文章校正・校閲機能が使える
- Wordファイルを保存しておくとバックアップになる
順に解説していきます。
オフライン環境で記事をかける
Wordを使って記事を書くので、インターネット環境がなくても記事を執筆することができます。
ですから、Wordの入っているPCがあれば、どこでも記事を書くことが可能です。
見出しを作れる
Wordのスタイルにある『見出し』は、そのままWordPressの見出しとして反映されます。
ですから、WordでWordPress記事の見出しを作成することが出来ます。
ナビゲーションで文章構成を確認できる
Wordのナビゲーションウインドウを表示すると、Wordで設定した見出しを目次のように確認することができます。
そのため、文章構成が一目で把握できるので非常に便利です。
表を作れる
Wordで表を作ってコピペすると、WordPressにそのまま表を反映することが出来ます。
WordPressだと表の設定が面倒なので、Wordで作ると効率的です。
Wordで作ったこんな表が | そのままWordPressへ反映されます。 |
とても | 便利です。 |
ただし、セルの結合はうまく反映されないことがあるので注意しましょう。
文章校正・校閲機能が使える
Wordには文章の自動校正・校閲機能があるので、誤字脱字や文章表現の誤りを発見できます。
誤字脱字が多いと、読者にとって不快なサイトであるの同時に、クローラーも正しくサイトの内容を把握することができなくなります。
結果、サイトの評価が下がる可能性があるため、ぜひとも文章校正・校閲機能は利用したいところです。
Wordファイルを保存しておくとバックアップになる
WordPressの不具合や操作ミスなどによって記事が消えた時などに、Wordファイルがバックアップの代わりになります。
文字の装飾や画像、ショートコードなどは保持できませんが、ゼロから復元するわけではないので役に立ちます。
Wordで書いた記事をコピペするデメリット
- 引用文は反映されない
- 画像の投稿はできない
- 文字の装飾機能などのほとんどは反映されない
- ブロックエディタ(Gutenberg)では、改行(Enterキー)が反映されない
続いてデメリットを順に解説していきます。
引用文は反映されない
Wordのスタイルにある『引用文』に設定してコピペしても、WordPressでは反映されません。
そのため、WordPressで改めて引用として設定する必要があるので不便です。
画像の投稿はできない
Wordに画像を貼り付けてコピペしても、WordPressには投稿できません。
この方法だと、画像の追加はWordPressで行う必要があります。
文字の装飾機能などのほとんどは反映されない
Wordには多くの文字装飾機能がありますが、そのほとんどが反映されません。
ですから、文字の装飾のほとんどはWordPress側で設定する必要があります。
あと、箇条書きは反映されます。
ブロックエディタ(Gutenberg)では、改行スペースが反映されない
同じ段落内での改行(Shift+Enterキー)は、同じ段落ブロック内での改行として反映することができます。
ところが、段落間の改行(Enterキー)でスペースを入れても、段落ブロック間にスペースを入れることができません。
ブロックエディタで、段落間にスペースを入れるには、スペンサーブロックで余白を設定する手間がかかります。
そのため、Wordで記事を書く場合、クラシックエディタを利用した方が便利です。
Wordから直接記事を投稿(または下書きとして投稿)する方法
Wordから直接投稿するには、Wordの『ブログの投稿』というテンプレートを利用します。
「Wordからブログサービスプロバイダーに情報が送信されるときに、その情報(ユーザー名、パスワードも含まれます)が他のユーザーに見られる可能性があります。続行しますか?」
と表示されます。
その際、WordPressへログインユーザーとパスワードを入力する必要があるのですが、セキュリティー上の観点から、管理者権限をもつユーザーでログインするのは危険です。
別途、『寄稿者』または『投稿者』権限をもつユーザーを作成して、そのユーザーを利用してログインしましょう。
仮に盗み見られたとしても、権限を限定したユーザーであれば、被害を最小限に食い止めることができます。
WordPressの権限内訳表 管理者
編集者
投稿者
寄稿者
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WordPressで記事投稿専用のログインユーザーを設定する
WordPressで記事投稿専用のログインユーザーを設定する手順を解説します。
まず、WordPressへ管理者権限をもつユーザーでログインします。
左メニューの『ユーザー』-『新規追加』を選択します。
『新規ユーザー追加』画面で設定するのは以下の4点です。(必須項目)
- ユーザー名
- メールアドレス
- パスワード
- 権限グループ
ユーザー名は任意でOKです。わかりやすいものを設定しましょう。
メールアドレスは、新規でメールアドレスを入力しましょう。
パスワードは任意でOKです。
権限グループでは『寄稿者』または『投稿者』を設定します。
『投稿者』は記事の公開に加えて、Wordに貼り付けた画像をメディアに登録できます。
すべて設定できたら『新規ユーザーを追加』ボタンをクリックして完了です。
Wordの『ブログの投稿』テンプレートの作成
Wordの『新規』から『ブログの投稿』を選び、『作成』をクリックします。
選択候補にない場合は、オンラインテンプレートの検索に「ブログ」と入力すれば出てくると思います。
『ブログ アカウントの登録』で『今すぐ登録』を選択します。
『新しいブログ アカウント』で『WordPress』を選択します。
次の画面のブログ投稿先URLの「<ブログのURLをここに入力>」へ自分のブログのURLを入力します。
尚、「http://」の部分はSSL化済みの場合は「https://」へ修正する必要があります。
例: https://tabebaka.com/xmlrpc/php
アカウント情報の入力欄には、WordPress側で設定した、『投稿者』または『寄稿者』権限をもつユーザー名、パスワードを設定しましょう。
パスワードを保存するにはチェックを入れて『OK』をクリックします。
「アカウントが登録されました。このアカウントの設定を変更したり、アカウントをさらに追加するには・・・」では『OK』をクリックします
。
これでWordを使ってWordPressへ記事を投稿する準備が整いました。
これで記事を作成後、『発行』もしくは『下書きとして発行』を選択すると、作成した記事がWordPressへ投稿されます。
Wordから直接記事を投稿するメリット
- オフライン環境で記事を書ける
- 見出しを作れる
- ナビゲーションで文章構成を確認できる
- 表を作れる
- 文章校正・校閲機能が使える
- Wordファイルを保存しておくとバックアップになる
ここまでは、上記の「Wordで書いた記事をコピペするメリット」と同じ内容です。
以下が直接投稿する方法、独自のメリットとなります。
- 『発行・下書きとして発行』で自動的にWordPressへ投稿できる(発行は投稿者以上の権限が必要)
- タイトルを設定できる
- カテゴリーを設定できる(投稿者以上の権限)
- 貼り付けた画像を投稿できる(投稿者以上の権限)
- 引用文を反映できる
- コピペする方法よりも、文字の装飾など、多くの機能が反映される
- Wordの図形やグラフも、画像として投稿できる(投稿者以上の権限)
- WordPressの操作方法がわかない人も記事を投稿できる
では、順に解説をしていきます。
『発行・下書きとして発行』で自動的にWordPressへ投稿できる
左上の『発行』アイコン、もしくはアイコンの▼(下矢印)から『下書きとして発行』をクリックして、WordPressへ記事を投稿できます。
そのため、『寄稿者』権限で設定したユーザーの場合は『下書きとして発行』しか行えません。
タイトルを設定できる
[ここに投稿タイトルを入力してください]と書かれた欄の中にタイトルを入力すると、WordPressのタイトルとして反映することが出来ます。
カテゴリーを設定できる(投稿者以上の権限)
『投稿者』以上の権限であれば『分類の挿入』をクリックして、カテゴリーを設定することが出来ます。
クリックするとタイトル設定欄の下に『分類』が追加されます。
プルダウンメニューとなっており、WordPressで設定したカテゴリーを選択することが可能です。
尚、『寄稿者』権限では使用できません。
貼り付けた画像を投稿できる(投稿者以上の権限)
Wordに画像を貼り付けると、その画像がWordPressの記事にそのまま反映されます。
メディアライブラリにも画像が登録されていますね。
また、こちらも『寄稿者』権限では使用できません。
引用文を反映できる
Wordのスタイルにある引用文を設定すると、WordPressでも以下のような引用文として反映されます。
このような引用文の形で反映されて便利です。
引用元:ここに入力する
コピペする方法よりも、文字の装飾など、多くの機能が反映される
コピペする方法よりも、多くの文字装飾などの機能が反映されます。
例えば、文字サイズの指定、文字色の変更、蛍光ペンの色(マーカー)、左揃え・中央揃え・右揃えなどが使用できます。
Wordの図形やグラフも、画像として投稿できる(投稿者以上の権限)
Wordの『挿入』から使用できる図形やグラフを、WordPressでは画像として投稿することができます。
WordPressの操作方法がわかない人も記事を投稿できる
Wordの使い方がわかれば、どんな人でもWordPressへ記事を投稿することが出来ます。
また、仲間同士で記事を投稿する場合や、ライターさんなどに記事を投稿してもらう場合も役に立ちます。
Wordから直接記事を投稿するデメリット
- サーバーとの通信時に、IDとパスワードが盗聴される危険がある
- ショートコードは利用できない
- 画像の代替テキストは反映されない
- 画像を貼り付けて再発行(下書きとして発行)すると、同じ画像が何度もメディアへ登録される
- 最終チェックWordPressで行う必要がある
こちらも順に解説していきます。
サーバーとの通信時に、IDとパスワードが盗聴される危険がある
前述した通り、サーバーとの通信時に「Wordからブログサービスプロバイダーに情報が送信されるときに、その情報(ユーザー名、パスワードも含まれます)が他のユーザーに見られる可能性があります。続行しますか?」と表示されるため、IDとパスワードが盗聴される危険があるようです。
そのため、前述したとおり、権限を限定したユーザーで記事の投稿を行いましょう。
また、最悪の事態を想定して、バックアップは取っておきましょう。
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ショートコードは利用できない
テーマによっては、記事を装飾したり、レイアウトを整えるためのショートコードを利用できますが、Word側では設定できません。
Wordで投稿した後に、WordPress側でショートコードを設定する必要があります。
画像の代替テキストは反映されない
Wordに貼り付けた画像を右クリックして、『図の書式設定』を開くと、『代替テキスト』を設定することができます。
しかし、ここで設定した内容はWordPress側の画像代替テキストとして反映されていため、WordPress側で設定し直す必要があります。
画像を貼り付けて再発行(下書きとして発行)すると、同じ画像が何度もメディアへ登録される
過去に投稿した既存の記事を再編集して発行したり、下書きとして発行した内容を、改めて下書きとして発行した場合、貼り付けてある画像が何度もメディアに登録されてしまいます。
最終チェックはWordPressで行う必要がある
一部の文字装飾、ショートコードはWordでは設定できないことや、細かいレイアウトをチェックするにはWordPress側でないと行えません。
そのため、WordとWordPressを使い分ける必要があります。
Wordを使ったオススメの投稿方法
- 『寄稿者』権限をもつユーザーで、Wordで記事の文章を作成して投稿する
- 細かいレイアウト設定、画像の投稿はWordPress側で行う
私が思うWordを使ったオススメの投稿方法は、『寄稿者』権限をもつユーザーで、文章を下書きとして発行して、あとはWordPress側で設定する方法です。
加えて、記事を再編集した場合に、同じ画像が重複して何度も登録されてしまうのでオススメしません。
Wordの最も大きなメリットは、校正・校閲機能や、ナビゲーションなどの文章作成ソフトとしての機能です。
ですから、文章作成はWordで行い、その他の設定はWordPress側で行う方が良いと思うのですが如何でしょうか?
まとめ
今回は、Wordで記事を投稿する方法を2つ紹介しました。
- Wordで書いた記事をコピペする方法
- Wordから直接記事を投稿する方法
どちらの方法でも、Wordの文章作成ソフトとしての便利機能を利用することができます。
ただ、Wordから直接記事を投稿する方法の方が、文字装飾や、その他の設定が多く反映されて便利です。
きっと記事を書く効率が向上するはずです。